2005年06月23日

街のお掃除事情〜中世ヨーロッパ編〜

中世の街とお掃除中世のヨーロッパの都市は、異教徒の侵入や国内での戦争に備えて高い壁に囲まれており、壁の中の限られた面積の中でたくさんの人が暮らしていました。
ごみは、ほとんどの場合、街路に投げ捨てにされました。近世に入ってもパリの市民たちは汚物を窓から道路に捨てていました。その場合、「水に気をつけて!」と3度叫ぶことが義務づけられていましたが、頭から糞尿をかぶせられることもしばしばでした。
あらゆる種類のごみが路上に集積し、ひどい場合には神父が教会に行けないほどでした。糞尿の山はいたるところに積み重ねられました。それを、例えばケンブリッジでは、公道の上に固めておき、2、3週間ごとに運び出すことになっていました。

出典:川添登著「裏側からみた都市」より抜粋

【お掃除こばなし豆知識】

中世ヨーロッパの街は、かなり汚かった(臭かった)事が予想できますね。
路上のゴミや糞尿を踏まない為に、女性のハイヒールは生まれたそうです。

女性の足をキレイに見せる靴のルーツが、とんだ『臭い』付きなのは驚きですね!

 また、中世ヨーロッパではお風呂が禁じられていました。
理由はキリスト教の禁欲主義(裸が×)により、お風呂は病気の治療法のひとつとして残るだけでした。よって体臭を消すために『香水文化』が発達したのです。

日本でも体臭を消す『匂いを楽しむ』文化が平安時代にありましたね。

臭い、汚いという逆境ゆえに、素晴らしい副産物ができました(^^)



osouji_expert at 17:50│Comments(0)TrackBack(0)clip!お掃除こばなし 

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